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2026-04-30

神経を抜いた歯のホワイトニング〜ウォーキングブリーチとは?〜

ウォーキングブリーチとは?

「神経を取った歯だけ黒ずんできた」
「前歯の色が1本だけ違って気になる」
「ホワイトニングしても白くならない」

というお悩みをかかえたことはありませんか?

実は、神経を失った歯(失活歯)の変色は、一般的なホワイトニングでは改善が難しいです。失活歯に対して効果的なホワイトニングは「ウォーキングブリーチ」という治療法です。

今回は、ウォーキングブリーチの仕組みや効果、メリット・デメリット、適応症や治療の流れまで、歯科医の視点からわかりやすく解説します。

失活歯とは?変色が起こる理由

歯の内部には、神経や血管が通っている「歯髄(しずい)」という組織があります。

虫歯が進行したり、転倒や衝撃などの外傷によって神経がダメージを受けたりすると、この歯髄が機能を失うことがあります。この状態の歯を「失活歯」と呼びます。

失活歯は時間の経過とともに、徐々に色が変わっていきます。主な原因は、歯の内部に残った血液成分や、根管治療の際に使用した薬剤の影響などです。これらの色素が歯の内側から透けて見えることで、歯は黒っぽく見えたり、灰色や茶色に変色したりします。

特に前歯の場合は見た目に影響が出やすく、笑ったときにこの色味が目立ってしまいやすいです。

ウォーキングブリーチとは?

ウォーキングブリーチとは、神経を失った歯の内部に薬剤を入れて、内側から歯を白くする治療法です。

通常のホワイトニングは歯の表面に薬剤を作用させますが、ウォーキングブリーチは歯の内部に直接アプローチするため、内側からの変色に対して高い効果が期待できます。

薬剤を入れた状態で日常生活を送りながら徐々に白くしていくことから、「ウォーキング(歩く)」という名前がついています。

ウォーキングブリーチの仕組み

治療では、歯の裏側に小さな穴を開け、そこから歯の内部に専用の薬剤を注入します。

この薬剤には過酸化物が含まれており、歯の内部で酸素を発生させることで、変色の原因となる色素を分解していきます。

薬剤は一度で終わるのではなく、数日から1週間ごとに交換しながら、少しずつ色を調整していきます。

このように段階的に色を明るくしていくことで、自然な仕上がりを目指します。

ウォーキングブリーチのメリット

1.歯をほとんど削らずに治療できる

セラミックの被せ物やラミネートベニアのように歯を大きく削る必要がないため、ご自身の歯を残したまま見た目を改善できます。

2.仕上がりが自然である

歯の内部からゆっくりと白くなるため、周囲の歯との色のバランスを取りやすく、不自然になりにくいです。

3.比較的費用を抑えられる

セラミックの被せ物などにくらべて価格帯が抑えられるため、審美治療の中では比較的選択しやすい治療法です。

また、ご自身の歯をそのまま活かすため、違和感が少なく、日常生活に支障が出にくいという点もメリットです。

デメリット・注意点

一方で、いくつかの注意点もあります。

1.効果には個人差がある

変色の原因や歯の状態によっては、思ったほど白くならない場合もあります。

2.治療中に一時的な知覚過敏が出ることがある

一時的にしみるような感じになる場合がありますが、多くの場合は時間の経過とともに落ち着きます。

3.時間の経過とともに再び色が戻る

セラミックの被せ物などは、色味が変わらないのに対して、色が戻ってしまうこともあります。その場合は再度治療を行うことで改善できることがあります。

また、すべての歯に適応できるわけではありません。金属による変色や薬剤による変色などは、別の治療が必要になる場合があります。

治療の流れ

1.カウンセリング,状態確認

お話を伺い、歯の状態やご希望を確認します。その後、レントゲンなどで歯の内部の状態を詳しく診査します。

2.根管治療の状態

神経治療がしっかり行われているか、根尖病巣がないかを確認し、不十分な場合は再治療を行います。

3.薬の注入

歯の裏側に小さな穴を開け、薬剤を内部に入れて仮の蓋をします。

4.薬剤の交換

数日後に再来院していただき、歯の色を確認しながら薬剤を交換します。それを何回か行います。

5.最終的な詰め物をする

希望の白さになった段階で最終的な詰め物を行い、治療終了します。

適さないケース

神経が生きている歯の変色や、重度の虫歯・歯周病がある場合は適応外となります。

また、金属による変色や特定の薬剤による変色には効果が期待できない場合があります。

また被せ物がついている歯も適応外です。

よくある質問

Q.治療は痛いですか?

失活歯の処置のため、処置中の痛みはほとんどありません。まれに、治療後知覚過敏の症状が出る場合がありますが、数日で落ち着く場合が多いです。

Q.どれくらい白くなりますか?

変色度合いと、どのくらい薬剤を交換するかになりますが、自然な明るさまで白くなります。劇的な白さを目指す場合は、ウォーキングブリーチよりも被せ物にすることをお勧めします。

Q.どのくらい持続しますか?

生活習慣によりますが、数年程度持続することが多いです。コーヒーやお茶など色がついている飲食をよくする方は色が戻りやすいです。

まとめ

ウォーキングブリーチは、神経を失った歯の変色に対して有効な治療法です。

歯を大きく削ることなく、自然な白さを取り戻すことができるため、見た目を改善したい方にとって有力な選択肢です。

ただし、保険外治療になります。一般的には、1本あたり3〜5万円くらいの医院が多いです。

ご相談について

当院でもウォーキングブリーチの治療を行っております。もしご希望ありましたら、お気軽にご相談ください。

お口の状態をしっかり確認した上で、最適な治療方法をご提案いたします。

【リンク】

当院のコンセプトはこちら

・日本歯科医師会 ウォーキングブリーチについて

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