ブログ

Blog

  • TOP
  • 「1日30分睡眠」の話題から考える!睡眠不足が「歯ぎしり・食いしばり」を引き起こす理由と対策
ブログ

2026-09-20

「1日30分睡眠」の話題から考える!睡眠不足が「歯ぎしり・食いしばり」を引き起こす理由と対策

こんにちは!

東京日本橋クレア歯科・矯正歯科 院長の野田奈菜です。

さて、お仕事や家事、プライベートに忙しい毎日を送る中、

「睡眠時間を削ってでも、もっと自分の時間を増やしたい…」

「やるべきことが多すぎて、どうしても睡眠が後回しになってしまう…」

と思い、睡眠時間が短くなってしまうことがあると思います。私も開業直前、特に睡眠時間がかなり短くなってしまってました。

最近、ネットやSNSで「1日30分睡眠」を長年続けていると主張する実業家・堀大輔氏のニュースや、その密着配信をめぐる話題が大きな注目を集めました。このニュースをきっかけに、世間では「人間の睡眠の限界」や「効率的なライフスタイル」についてSNSで色々な意見が飛び交い、私も色々見てました。

実は、睡眠と歯科にも関係があるということはご存知でしたでしょうか?

今回は、睡眠不足がお口に与える知られざる悪影響と、その対策について詳しく解説していきます。

1. 話題の「ショートスリーパー」と、私たちが本当に知るべき睡眠の真実

連日ネットやSNSを賑わせたのが、「1日30分〜45分の睡眠で長年生活している」という独自の短眠メソッドをめぐる一連の話題です。実際に約1週間の密着生配信が行われたことで、「人間の身体や脳は、本当にそんなに睡眠を削って耐えられるものなのか?」という根本的な疑問に改めて大きなスポットライトが当たりました。

どうしても仕事や勉強が忙しかったりすると、睡眠を削ってしまう方も多いのではないかと思います。

私も、大学受験時や国家試験の勉強の際、睡眠時間を削って勉強したり、仕事に打ち込みすぎて睡眠時間を削ってしまうことがあります。

しかし、現代の睡眠医学や脳科学において、睡眠は単なる「休息の時間」ではなく、心身をメンテナンスするための極めて重要なプロセスです。

  • 脳に蓄積した老廃物のデトックス(脳脊髄液による洗浄)

  • 日中に得た記憶の整理と定着

  • 傷ついた細胞の修復や、免疫システムの調整

これらは、一定の睡眠時間と深い睡眠(ノンREM睡眠)を確保してはじめて正常に行われます。

人間の生体リズムを無視して無理やり睡眠時間を削ってしまうと、ブレーキの壊れた車でアクセルを踏み続けるように、心身のあちこちに、必ず大きな歪みが生じることになります。

じつは、最もダイレクトに、そして深刻に現れやすい隠れた部位が、実は「歯」や「顎(あご)」なのです。

2. 睡眠不足や過度なストレスが引き起こす「歯・顎」のトラブル

睡眠と歯科って関係ないと思ってた方も多いのではないでしょうか?とても密接に関係しており、睡眠不足や慢性的な疲労が引き起こす、お口の主なトラブルとしては大きく分けて2つあります。

① 無意識の「食いしばり・歯ぎしり(ブラキシズム)」の激化

睡眠時間が削られたり、常に「頑張らなきゃいけない」「気を抜けない」というプレッシャーにさらされたりすると、自律神経のうち「緊張や戦闘モード」をつかさどる交感神経が優位な状態から抜け出せなくなります。

リラックスして深い睡眠(副交感神経優位)に入れないまま浅い睡眠を繰り返すと、人間の身体は無意識のうちに、日中に溜め込んだストレスや緊張を発散しようとします。その結果として起こるのが、睡眠中の「歯ぎしり」や「食いしばり(ブラキシズム)」です。

起きているときは、意識して上下の歯を離すことができますが、睡眠中はコントロールが効きません。そのため、人間が覚醒しているときには絶対に発揮できないような、自分の体重の何倍もの強烈な圧力が歯や顎の関節にかかり続けます。

この強力な負荷が毎晩のように繰り返されると、お口の中には次のような様々なトラブルが引き起こされます。

  • 歯の先端がすり減る、欠けてしまう、割れてしまう

  • 歯の根元(歯ぐきとの境目)に過剰な圧力がかかり、くさび状に削れて冷たいものがしみるようになる(知覚過敏)

  • セラミックや銀歯などの詰め物・被せ物が頻繁に割れたり、ポロッと取れたりする

  • 朝起きたときに、顎の筋肉がだるい、こっている、こめかみが痛い

  • 口をあけると顎がカクカク鳴る、大きく開きにくくなる(顎関節症の悪化)

「最近、詰め物がやたらと取れる」「朝起きたら顎が疲れている」という方は、睡眠の質低下にともなう無意識の食いしばりが原因であるケースが非常に多いのです。

② 唾液の減少による「虫歯・歯周病・口臭」の急激な悪化

お口の中の健康を守るための、最強にして最大の味方は「唾液」です。 健康な唾液には、以下のような素晴らしい働き(防御システム)が備わっています。

  • 自浄作用: お口の中に残った食べカスや細菌を洗い流す

  • 抗菌・殺菌作用: 細菌の増殖を抑え、感染を防ぐ

  • 再石灰化作用: 酸によって溶かされかけた歯の表面を修復し、虫歯を防ぐ

  • 緩衝作用: お口の中が酸性に傾くのを中和し、歯が溶けるのを防ぐ

しかし、睡眠不足や慢性的なストレス、疲労が蓄積すると、自律神経のバランスが崩れ、唾液を分泌する機能が低下してしまいます。結果として、唾液の分泌量がガクッと減少してしまうのです。

夜間は、もともと日中に比べて唾液の分泌量が減る時間帯ですが、睡眠不足や自律神経の乱れが重なると、お口の中が完全に「カラカラに乾燥した状態」になってしまいます。 夜通しお口の中が乾燥していると、細菌が繁殖し放題の環境になり、「朝起きたときの強烈な口臭」「ネバネバ感」だけでなく、「短期間での急激な虫歯の進行」「歯周病の悪化」を招く最大の原因となってしまいます。

3. 「若さや気合」で乗り切るライフスタイルの隠れた代償

「自分はまだ若いから少しくらい睡眠を削っても平気」「気合いと根性でショートスリーパーになって、人より多くの時間を手に入れてやる!」 そんな熱い思いで無理を重ねている方もいるかもしれません。もちろん、一時的な気合や若さで日中の眠気をやり過ごすことはできるかもしれません。

しかし、その無理のツケは、確実に身体の最も弱い部分に蓄積していきます。 歯は、人間の身体の中で「一度失うと、二度と自然には再生しない」極めて特殊な器官です。 現代の歯科医療技術は目覚ましく発展しており、インプラントやセラミック、入れ歯といった歯をつくる方法はありますが、どれほど技術が進化しても、ご自身の生まれ持った「天然の歯」の機能や感覚に勝るものはありません。

再生療法も研究が進んではいますが、歯が再生できるようになるのは、数年単位ではなかなか厳しいと思っています。

4. 今日からできる!睡眠とお口の健康を守るための実践的ケア

歯科としても、十分な睡眠をとることをお勧めします。歯科含めた健康のために、以下のことを実践してみてください。

① 睡眠はしっかりとり「パフォーマンスを最大化する投資」と捉える

ショートスリーパーという特殊なライフスタイルは、ごく一部の限られた体質の人を除いて、一般の人が真似をすると心身のバランスを崩す原因になります。「自分にとってベストな睡眠時間(一般的には7時間前後、個人差はありますが日中に強い眠気を感じない時間)」をしっかりと確保することが、結果的に仕事やプライベートの生産性を最も高めてくれます。

② 就寝前の「デジタルデトックス」を意識する

寝る直前までスマートフォンやパソコンの画面を見ていると、強いブルーライトや情報刺激によって脳が「昼間だ」と錯覚し、興奮状態(交感神経優位)が続いてしまいます。 これが、夜間の激しい歯ぎしりや食いしばりを引き起こす大きな引き金になります。就寝の30分〜1階前には画面を見るのをやめ、リラックスした環境を作るように心がけましょう。

③ 朝のサインを見逃さず、「ナイトガード(マウスピース)」を検討する

もし「朝起きたときに顎がだるい」「こめかみが痛い」「歯が浮いたような感じがする」という自覚があるなら、それは睡眠中の食いしばりが起きているという体からの明確なサインです。 歯科医院にご相談いただければ、睡眠中の強い力から大切な歯や顎を守るための「ナイトガード(オーダーメイドのマウスピース)」を保険適用で作製することができます。これを装着して眠るだけで、歯のすり減りや破折、顎にかかる負担を劇的に軽減することができます。

④ 定期検診で、自分では気づけないダメージをプロにチェックしてもらう

食いしばりによる歯の微細なヒビや、初期のすり減りは、ご自身鏡で見てもなかなか気づくことができません。また、睡眠不足による唾液分泌量の低下は、初期の虫歯や歯周病リスクを高めます。 歯科医院での定期的なメンテナンス(プロによるクリーニングやチェック)を受けることで、トラブルが大きく深刻化する前に早期発見・早期対策を行うことができます。

東京日本橋クレア歯科・矯正歯科でいつでも気軽にご相談ください

今回は、連日話題となったニュースをきっかけに、睡眠と歯の意外な深いつながり、そして「食いしばり」や「唾液の減少」がお口に与える影響についてお話ししました。

東京日本橋クレア歯科・矯正歯科では、「自分自身や自分の家族に受けてほしい治療を、すべての患者様に」というコンセプトを大切にしています。患者様一人ひとりのお口の状態やライフスタイルに寄り添い、丁寧なカウンセリングと痛みの少ない治療を心がけています。

当院は、平日夜20時まで診療を行っており、さらに土日祝日も診療しております。お仕事帰りや、お出かけの合間、お昼休みなどにも大変通いやすい環境が整っています。「最近、朝起きると顎が疲れている気がする」「私の歯、知らず知らずのうちに食いしばりで傷ついていないかな?」「睡眠や歯ぎしりについて、一度プロに診てもらいたい」など、どんな些細な疑問やご不安なことでも構いません。どうぞ気軽にご相談にいらしてください。

【医院情報】

東京日本橋クレア歯科・矯正歯科

Tokyo Nihombashi Clair Dental & Orthodontics

住所:〒103-0024

東京都中央区日本橋小舟町8番 14号日本橋三越前アムフラット壱番館1階

電話番号:03-6661-6604

FAX:03-6661-6605

アクセス:東京メトロ 銀座線・半蔵門線三越前駅 徒歩5分

JR 総武快速線新日本橋駅 徒歩5分

東京メトロ 日比谷線小伝馬町駅 徒歩5分

東京メトロ 日比谷線、都営浅草線人形町駅 徒歩7分

東京メトロ 銀座線・東西線、都営 浅草線日本橋駅 徒歩7分

【リンク】

予約は24時間予約可能なWEBサイトののこちらから

院長のinstagramはこちら

ご相談はこちらの公式ラインから

当院のコンセプトはこちら

関連記事

ブログの記事を見る

カテゴリ

当医院について

東京日本橋クレア歯科・矯正歯科では、誠実な歯科治療を、すべての患者様へ提供することを大切にしています。三越前駅・新日本橋駅・小伝馬町駅から徒歩5分、人形町駅・日本橋駅から徒歩7分と、各駅から通いやすい歯医者です。日本橋エリアで歯科・矯正歯科をお探しの方は、どうぞお気軽にご相談くださいませ。