「ベニア」という選択肢|ホワイトニングとの違いを歯科医師が解説
こんにちは。歯科医師のなな先生です。
私はドラマが好きで動画を見る機会が多いのですが、職業病なのか、芸能人の歯を見て、この人はホワイトニングをしているのか、矯正してるのか、虫歯あるな、セラミック矯正しているなと、考えています。
そして、私は最近流行りラミネートベニア治療を自分自身にしたのですが、あまりにも自然で快適でした。
昔はラミネートベニアは少し歯を削って貼り付けて、それでも少し歯が前にでてしまうのが問題点だったのですが、今のベニアは、なんとわずか0.04ミリ。紙より薄く、前に出た感じが全然ありません。また、歯を削らずに健康なままベニアを貼ることができます。
芸能人を見ていて、あまりにも白い歯は、健康な歯を全周削って行うセラミック矯正、それ以外はホワイトニングだなと思って歯を見ていました。
ですが、自分自身がラミネートベニアを行なってみて、あまりにも自然で、芸能人を見ていて
「セラミック矯正ではなくてラミネートベニアだ」
「ホワイトニングじゃなくてラミネートベニアだ!」
と、もっと考察するようになりました。
最近だと、私は「Tシャツが乾くまで」というドラマを見ているのですが(面白いですよね、、、!?)
夏帆さんの歯に目がいきました。夏帆さんはすっごく可愛くお口を開けて笑うのですが、奥歯と前歯の色が異なっています。おそらくセラミックの被せ物かラミネートベニアで治療しているのかなと思いました。
今回は、私自身がベニア治療を経験したからこそ改めて感じた、「ホワイトニングとベニアは何が違うのか?」というお話をしたいと思います。
「歯を白くしたい」と思ったとき、まずホワイトニングを思い浮かべる方は多いと思います。
もちろん、ホワイトニングは歯を白くするための非常に良い方法です。
ただ、現在は「歯を白くする」だけではなく、歯の形や色、見た目のバランスまで考えて治療する「ベニア」という選択肢もあります。
どちらが優れているということではありません。
大切なのは、ご自身が何を変えたいのかを考えて、適した方法を選ぶことです。
ラミネートベニアとは?歯の表面を整えて見た目を改善する治療

ラミネートベニアとは、歯の表面にセラミックなどの薄い材料を装着して、歯の色や形を整える治療です。
前歯の審美治療で用いられることが多く、
- 歯の色が気になる
- 前歯の形を整えたい
- 歯の大きさを整えたい
- 前歯のすき間が気になる
- ホワイトニングだけでは満足できない
といったお悩みに対して、選択肢のひとつになります。
以前のベニア治療では、歯の表面を削ってセラミックを装着する方法が一般的でしたが、現在は材料や技術の進歩によって、歯を削る量をできるだけ少なくしたベニア治療も選択肢になっています。
いわゆる「削らないベニア」「最小限の切削で行うベニア」です。
歯を削るか削らないかは症例によります。
当院では、全く削らないラミネートベニアと、ほんの少しだけ削って少し歯の形を整えてから貼るラミネートベニアの2つを採用しています。
削らないのもデメリットがあります。無理に削らずラミネートベニアを貼ると、出っ歯になってしまったり、思うような歯の形にならなかったりする場合があります。歯並びが綺麗な方は、歯を削らずにラミネートベニアを貼れる可能性が高いです。また、多少の段差はラミネートベニアで補正することも可能です。
ラミネートベニアのメリットは「白くする」だけではない
ホワイトニングとベニアの大きな違いは、歯へのアプローチです。
ホワイトニングは、基本的にご自身の歯そのものの色を明るくする治療です。
一方、ラミネートベニアは歯の表面にセラミックなどを装着することで、色だけでなく、歯の形やバランスも整えられる可能性があります。
例えば、
「歯を白くしたいけれど、前歯の形も気になる」
「歯の大きさが左右で違うのが気になる」
「前歯のすき間も改善したい」
「ホワイトニングをしても、思ったような白さにならなかった」
という場合には、ラミネートベニアが適しているケースがあります。
つまり、ベニアは単純に「歯を白くする治療」というよりも、歯の色・形・大きさ・バランスをトータルで考える審美治療と考えていただくとわかりやすいと思います。
では、ホワイトニングが向いているのはどんな人?
むしろ、「歯の形は特に気にならないけれど、もう少し歯を白くしたい」
という方であれば、まずホワイトニングを検討するのは良い選択だと思います。
ホワイトニングの大きなメリットは、基本的に歯を削らずに歯の色を明るくできることです。
「できるだけ自分の歯をそのまま残したい」
「自然な範囲で歯を白くしたい」
「まずは歯の色だけ改善したい」
という方には、ホワイトニングが向いている場合があります。
ただし、ホワイトニングにも限界があります。
ホワイトニングで変えられるのは、基本的には「色」です。
歯の形そのものを変えたり、歯のすき間を閉じたり、歯の大きさを整えたりすることはできません。
また、詰め物や被せ物などの人工物は、基本的にホワイトニングでは白くなりません。
歯の状態によっては、ホワイトニングだけではご希望の仕上がりにならない場合もあります。
ラミネートベニアにはデメリットもあります
ラミネートベニアの最大のデメリットは、高額というところです。
0.04-0.1ミリのラミネートベニアを作成するのは、かなり緻密で難しい作業です。作ってくださるのは技工士さんなんですが、技工士さん全員が作れるわけではありません。卓越した知識を持った、また腕のある技工士さんしかできません。
そのため、技工料が高いです。また、貼るのもただ貼るだけではありません。唾液が入らないように、気泡が入らないように、セメントが余剰にならないように、貼る作業にはたくさんの工程があり、材料費がかかります。そのため、患者様に提供するのには、それなりに高額になってしまいます。
また、すべての方に適応できるわけではありません。特に、噛み合わせや歯ぎしり、食いしばりなどがある場合には、セラミックに負担がかかることがあります。
そして、ラミネートベニアを装着したからといって、その後何もしなくてよいわけではありません。
長くきれいな状態を維持するためには、毎日の歯磨きや定期的なメンテナンスが大切です。
「とにかく真っ白」が一番きれい、とは限りません
芸能人の方の歯を見ていると、
「すごく白い!」
「こんな歯になりたい!」
と思うことがありますよね。
ですが、ホワイトニングでできる自分の歯を白くするのには限界があります。
ラミネートベニアをする際は、顔全体とのバランス、肌の色、唇の色、歯の形、歯ぐきの見え方などによって、自然に見える歯の色は変わります。
歯だけが極端に白くなると、かえって違和感が出ることもあります。
その人の顔立ちや笑顔に自然になじむ歯にできるか。
私はそこが非常に大切だと考えています。
私自身がラミネートベニアをしてみて感じたこと
今回、なんで私がラミネートベニアをしようと思ったのか、その理由は二つあります。
まず一つ目、ラミネートベニアの装着感が実感してみたかったから。
ラミネートベニアを装着することによって、どれくらい口元が出た感じに見えるのか、口は閉じづらくなるのか、違和感はあるのか、を調べたかったからです。患者様に高額なものを提供する上で、自分が納得できるクオリティーのものであるのか、そのためにラミネートベニアをすることを決めました。やってみて、「値段に見合う満足感が得られる!」と実感しています。
2つめ、もともと虫歯治療を多くしていて人工物が多かったからです。
私は前歯にコンタクトCRと言って虫歯治療の跡が多くあります。どうしてもCRが着色してしまい色が変わり、何度かやり直しをしたのですが、そのたびにどうしても自分の歯を少し削る必要があり、嫌だなと思っていました。今回歯を削らないラミネートベニアにすることで、そのストレスが改善されました。

上が装着前、下がラミネートベニア装着後になります。
前の写真は歯と歯の間が黄色いですよね。お恥ずかしながら、昔歯の治療をした跡になります。
ラミネートベニアによって綺麗な形、色味になりました。
色味は、真っ白ではなく、ホワイトニングを頑張れば白くなる白さを選択しました。写真で比較する人工物感あるかもしれませんが、何も言っていない友人から「どのホワイトニングしたらそれになれる?」と言われたほど、人工物感はなく、馴染んでいます。
歯の色味は一緒に選ぶことが可能です!
どうせやるなら真っ白という考え方もありですが、自然な白さ、形にするのも良いと思います。
ベニアとホワイトニング、結局どちらを選べばいい?
何を改善したいのかによって変わります。
歯の色を白くしたい → ホワイトニング
歯の形や色、前歯のバランスまで整えたい → ラミネートベニア
というのが一つの目安になります。
ただし、実際にはこの2つを組み合わせて考えることもあります。
まずホワイトニングをして、それでも気になる部分だけ別の審美治療を検討するという方法もあります。
逆に、歯の色だけではなく形やすき間なども気になっているのであれば、最初からベニアを検討したほうが希望に近づけやすい場合もあります。
歯を白くしたいと思ったら、一度ご相談ください
「歯を白くしたい」と思ったとき、ホワイトニングはとても身近な選択肢です。
一方で、現在はラミネートベニアのように、歯の色だけではなく形や見た目のバランスまで考えて治療する方法もあります。
また、現在は削らず、歯に優しい治療が選択できる可能性もあります。
患者様の顔や笑顔に自然になじむ、きれいな歯。
ホワイトニングがいいのか、ラミネートベニアがいいのか、それとも別の治療方法がいいのか。
まずは現在の歯の状態を確認して、一緒に考えていきましょう。
「歯を白くしたいけれど、ホワイトニングとラミネートベニアのどちらが自分に合っているかわからない」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
【医院情報】
東京日本橋クレア歯科・矯正歯科
Tokyo Nihombashi Clair Dental & Orthodontics
住所:〒103-0024
東京都中央区日本橋小舟町8番 14号日本橋三越前アムフラット壱番館1階
電話番号:03-6661-6604
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