最近、SNSや街中で「麻辣湯(マーラータン)」の専門店に行列ができているのをよく見かけませんか?
自分の好きな具材をボウルに選び、辛さやスープの種類をカスタマイズして楽しむ麻辣湯は、Z世代を中心に空前の大ブームとなっています。
ヘルシーな野菜や豆腐、もちもち食感の寛粉(ツァンフェン・太い中国春雨)をたっぷり食べられるため、「美容やダイエットに良い!」と日常的に通っている方も多いのではないでしょうか。
私も一人で食べに行くほど好きで、辛さがその時の気分で選べたり、どの野菜や肉を入れようと選べて楽しいですよね!
しかし、麻辣湯の「辛さ・痺れ・熱さ・スープの質」には、実はお口の健康に影響を与える要素がたくさん詰まっています。
「辛いものを食べたら歯がしみる気がする…」
「食べた後に口内炎ができやすくなった」
そんな経験がある方は、お口からのサインかもしれません。
今回は、大人気の麻辣湯を美味しく楽しみながら、大切な歯や歯茎を守るための解説していきます。

なぜこんなに人気?「麻辣湯(マーラータン)」の魅力と特徴
まずは、なぜここまで麻辣湯が流行しているのか、その特徴について調べてみました。
麻辣湯とは、中国・四川省発祥の伝統的なスパイシーなスープ料理です。 「麻(マー)」は花椒(ホアジャオ)による痺れるような辛さ、「辣(ラー)」は唐辛子によるピリッとした辛さを意味しています。
日本のマーラータンは、
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自由なカスタマイズ性:ショーケースから好きな野菜、きのこ、肉、練り物、豆腐加工品を選べる。
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豊富な麺の種類:定番の春雨をはじめ、トウモロコシ麺、刀削麺、太めの寛粉などから選べる。
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辛さの調整:マイルドな白湯スープから、激辛・超激辛まで自分好みに選べる。
自分で選択できる自由度の高さから、特に女性から高い人気があり、お昼時には混んでるお店も多いです。
薬膳やスパイスが効いていて代謝が上がりそうで、ヘルシーで、健康的で人気が高い理由かと思います。
しかし、この「辛さ・痺れ・具材・スープ」の組み合わせは、お口には刺激ではあるのです。
麻辣湯がお口に与える「4つの刺激とリスク」
ここからは、麻辣湯を食べるときにお口の中で何が起きているのか、具体的に4つのポイントで解説します。
① カプサイシンと花椒による「お口の粘膜・歯茎への強刺激」
麻辣湯の味の決め手である「唐辛子(カプサイシン)」と「花椒(サンショウの仲間)」は、強い刺激性を持っています。
お口の中の粘膜は、皮膚に比べて非常に薄くデリケートです。 唐辛子のカプサイシンは、神経の受容体を刺激して「痛覚」として脳に伝わります。つまり、私たちが「辛い!」と感じているとき、お口の粘膜は軽いやけどや炎症に近いダメージを受け取っている状態なのです。
さらに、花椒の「痺れ」は局所麻酔のような感覚をもたらし、一時的に粘膜の感覚を麻痺させます。
また、
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口内炎の悪化:もともと小さな傷や口内炎があった場合、辛味成分が直接刺激となり、強い痛みや炎症の悪化を引き起こします。
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歯肉炎の増悪:普段から歯茎が腫れやすい人(歯周病・歯肉炎傾向のある人)は、強い刺激によって歯茎の充血や痛みが強く出やすくなります。
にもなりやすいと言われています。
② 「熱々スープ×辛味」による口腔粘膜の火傷(やけど)
麻辣湯は、スープが冷めにくい構造をしています。 具材に春雨やゴマダレ、オイル(ラー油など)が含まれているため、スープの表面に膜が張り、熱が逃げにくいのです。
さらに、辛さや痺れによって口の中の感覚が少し麻痺していると、「本当はかなり熱いのに、熱さに気づかず飲んでしまう」という現象が起こります。
やけどが起こると、上あごの皮がむけたり、舌の表面(舌苔)を傷つけたりして、そこから細菌が感染しやすくなります。また、火傷により、粘膜のバリア機能が低下すると、口臭の原因になることもあります。

③ スープの酸性と「酸蝕症(さんしょくしょう)」のリスク
小学校でならったpH値(酸性度)は、歯科にも関係があります。
私たちの歯の表面は、人体で最も硬い「エナメル質」という組織で守られています。 しかし、エナメル質はpH5.5以下の酸性環境に晒されると、成分であるカルシウムやリンが溶け出し始めるという弱点があります。これを「脱灰(だっかい)」と呼びます。
麻辣湯のスープには、隠し味として黒酢や調味料、お肉や野菜の旨味成分(有機酸)が含まれており、一般的なスープよりも酸性側に傾いていることが多いです。また、卓上で黒酢や調味料を追加して食べるスタイルも一般的です。
歯の脱灰が進むと歯の表面が溶けて、虫歯になります。無症状に歯が溶ける方もいれば、知覚過敏になる方もいらっしゃいます。
④ もちもち具材や繊維の「挟まり」と虫歯・歯周病リスク
麻辣湯の醍醐味といえば、バラエティ豊かな具材ですが、素材によっては非常に歯に挟まりやすく、残存しやすいものがあります。
特に注意が必要な具材は以下の通りです。
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寛粉(太い春雨)やブンモジャ:もちもちしていて粘着性があり、歯の噛み合わせの溝や歯間にへばりつきやすい。
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キクラゲ・えのき・空心菜などの野菜類:繊維質が長く、歯と歯の隙間(歯間)にがっちり挟まりやすい。
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腐竹(ゆば)や練り物:細かく噛み砕かれたあと、歯周ポケットの入り口に残りやすい。
お口の中に挟まった具材を放置すると、それをエサにして虫歯菌や歯周病菌が爆発的に繁殖します。 特に辛いスープの油脂分と混ざり合った食べかすは、うがいだけでは落ちにくく、強力な歯垢(プラーク)の元になってしまいます。
麻辣湯を食べたら注意してほしい、5つのアフターケア
マーラータンはおいしいので、止めるのをひかえるのは難しいと思います。私もその一人です。
なので、マーラータンを食べる時のアプローチと、食べた後の「ちょっとしたお口のケア」を意識することをお勧めします。
5つあるので、参考にしてみてください。
①食後にまず「お水」で軽くお口をすすぐ
麻辣湯を食べ終わったら、まずはお水を一口含んで、お口全体をゆすぐことをお勧めします。
お口をゆすぐことで、粘膜に残った辛味成分(カプサイシン・花椒)を洗い流せたり、
スープの酸性を和らげ、お口の中のpH値を正常(中性)に戻せたり、歯の表面に付着した油脂や粗い食べかすを流せます。
外食先で歯磨きができない場合でも、「食後のお水ゆすぎ」をするだけで、お口へのダメージを大幅に軽減できます。
②食後すぐの歯磨きは避ける
酸性度の高いスープや熱いものを食べた直後は、歯の表面のエナメル質が一時的にデリケート(柔らかい状態)になっています。 そのタイミングで固めの歯ブラシを使ってゴシゴシ強く磨いてしまうと、かえって歯の表面を削ってしまう危険性があります。
唾液の力でエナメル質が再石灰化(修復)するのを待つため、30分ほど経ってから丁寧に歯磨きをすることで、歯の表面を傷つけにくくなります。
③「デンタルフロス」または「歯間ブラシ」を必ず使う
麻辣湯のモチモチした春雨や野菜の繊維は、どれだけ入念に歯ブラシを動かしても、歯ブラシの毛先だけでは約60%しか除去できないと言われています。
残りの40%の汚れは、歯と歯の間に潜んでいます。これらをなるべく除去できるよう、必ずデンタルフロスや歯間ブラシを使用することをお勧めします。
④口内炎があるときや体調不良時は辛さを控える
お口の中にすでに口内炎があるときや、風邪気味・寝不足などで免疫力が落ちているときは、お口の粘膜の修復力も低下しています。
そのような体調のときは、無理をして「激辛」を選ばず、スープの辛さを控えめにしてください。
辛いものは、さらに刺激となり、口内炎が治りにくくなったり、やけどになりやすいです。
⑤唾液の分泌を促す(ガムや水分補給)
唾液には、お口の中の酸を中和する「緩衝作用(かんしょうさよう)」や、細菌の繁殖を抑える「抗菌作用」、歯を修復する「再石灰化作用」といった素晴らしいパワーがあります。
食後にキシリトール100%配合のガムを噛んだり、こまめに水分を補給したりして唾液の分泌を促すことで、お口の自浄作用を高めましょう。
健康なお口で、美味しいトレンドグルメを全力で楽しもう!
今回は、大ブームの「麻辣湯(マーラータン)」とお口の健康の関係について解説しました。
東京日本橋クレア歯科・矯正歯科の周辺にも、マーラータンのお店を含め、様々なおいしいグルメがあります。仕事の合間に美味しいご飯を食べることができるのは、テンションがあがりますよね。
また、デパートも多く、プライベートでも楽しめる土地です。
ぜひそんな地にある東京日本橋クレア歯科・矯正歯科に足を運んでみてください。
【医院情報】
東京日本橋クレア歯科・矯正歯科
Tokyo Nihombashi Clair Dental & Orthodontics
住所:〒103-0024
東京都中央区日本橋小舟町8番 14号日本橋三越前アムフラット壱番館1階
電話番号:03-6661-6604
FAX:03-6661-6605
アクセス:東京メトロ 銀座線・半蔵門線三越前駅 徒歩5分
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